思い癖
今年はシュタイナー教育100年!!
1919年にシュツットガルトで最初のシュタイナー学校『ヴァルドルフ・シューレ』ができました。
シュタイナー教育の本拠地である
ゲーテアヌムhttps://www.goetheanum.org/sonstige-seiten/aktuelles/
や、様々な国・各セクションでいろんなイベントが行われるのですが、
写真の子は幼児教育協会の世界会議で、日本の「親善大使」としてドイツに行きます。
各国の参加者が民族の特徴を備えたお人形を携えて集まり、チャリティーとして入札し
その資金は、アントロポゾフィー幼児教育協会のために使われます。
どこの国に行くのかわかるようにはしてくださる…とは伺っていますが。
作り上げていくごとに、なんだか感慨深くなってきました。
着物は(推定)50年前の正絹の反物で、すべて手縫いです。
帯は、博多織の伊達締めを使っています。
細かなかんざしや足袋・草履なんかもこれから作ります。
そんな中、私の思い癖が・・・
「もし、この話がだめになったとしても、あまりがっかりしないでおこう」
という感情。
なぜか…悪いほうばかり考えるのです。
正式に依頼されたことなので、この話に疑いを持っているわけではないのです。
でも・・・
ついつい、何かワクワクすることうれしいことが、本当に現実になるのだろうか…と
不安になってしまうのです。
これも、私の思い癖の一つ(ほかにもありますが)
とりあえず、そういう癖があるということは自覚しているので、一応進歩はしているのでしょう(;^ω^)
そういうことをおもいつつ
この着物を縫いあげているとき、
正絹の生地を絹糸で縫ったのですが、その糸を引く時がとっても気持ちがいいのです。
するするという滑りの良い感覚や、
「シュルシュル」という衣擦れのような音が
気持ちがよく、とっても癒される…ということに気が付きました。
私の変なところなのかもしれませんが、
ほんとうに心地が良いのです。
速さを考えれば、ミシンのほうが断然早く効率的
でも、着物は直線なので、体に副うには手縫いの柔らかさがとっても大切になります。
お人形のかわいらしい曲線にも、沿ってくれました。
絹の縫い糸も、糸かけ曼陀羅の残り糸を取ってあって、どうやって生かそうかしら…と困っていたので
色はよりどりみどりだし、ちょうどいい。
出来上がっても、なんだかあの感覚が忘れられず
ついつい羊毛100%のフェルトに残り糸で縫っています。
私の癒しの時間…やった人しかわからないちょっとマニアックな癒しです。