アイヌの文化に触れた日
7月の梅雨明け前とは思えない、
あつ〜い日に、北海道から講師の方に来ていただき
アイヌ文化に触れる…アイヌ刺繍を教えていただきました。
何年か前に・・・
全国にいるスウェーデンひつじの詩舎のウォルドルフ人形講師”ぱたぽん”の勉強会で
北海道の講師が担当となってくださって、”アイヌ刺繍”を学ぶ機会がありました。
その時はもちろん北海道で行われたのですが、私は行くことができませんでした。
でも、憧れの気持ちがずっとあり その時のご縁で
『アイヌ民族文化財団』の方と
https://www.ff-ainu.or.jp/
繋がる事ができ、名古屋で講座を開いてくださることになったのですヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪
アイヌ民族のことは、存在を知ってはいるものの、とても遠い存在でした。
どこか神秘的で、聖霊と共に大地を生きている…という勝手な『イメージ』しかありませんでした。
この講座が決まってから 興味深いシンクロが何回かありました。
TVのドキュメンタリーでアイヌの歴史についての放送をたまたま見たり
ニュースでも、アイヌの人々の過去の苦悩(差別)の歴史を見ることがあったり
きっと私が気に留めていなかっただけで、こんな風に特集を組まれることが過去にも何回もあっただろうし
新聞にも取り上げられたこともあったのだろうとおもう
が、私がそれに”気が付かなかった”のだろう
バイオグラフィーワークをやっていると、何度もこの”気づき”という言葉に注目してきたし
事実としては変わらないことも”気づき”があることで真実が変わってくるという経験を
何度もしてきた。そんな中で、この縁をいただいたことで
日頃通り過ぎていってしまっていた『アイヌ』について、ほんの少しであろうと
”知りたい”という気持ちになり、それがこの想いにつながっているのだ…と思うと
本当に”縁”というものは不思議なものであるなぁと思うのです。
今回の講師の通称”なっつさん”もアイヌの血を引く方
おおらかな語り口調や 懐の深さは言葉の端々やその雰囲気で伝わるものがあり
本当に楽しい時間でした。
その講座は刺繍のみならず アイヌの言葉についてや、模様の意味・種類・時代背景をお話してくださいました。
ご自分が実際に小さなころからアイヌ民族の中で日常として、暮らしていたからこそ実家する事
そしてその葛藤や、自分の中で起こった変化など…
手仕事をしながら語ってくださったことは、とても心に響きました。
今回…私はアイヌの人々の苦悩を・法律によって差別されていたことを初めて知りました。
アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律は平成31年に法律として決定し
(通称アイヌ施策推進法、アイヌ民族支援法、アイヌ新法)
2019年(平成31年)4月19日に成立・4月26日公・(令和元年)5月24日施行。
この法律の附則2条により、アイヌ文化の振興並びにアイヌの伝統等に関する
知識の普及及び啓発に関する法律(平成9年法律第52号)は廃止された。 ウィキペディアより…
そうなんです…法律でアイヌは差別されていたのです。
とてもショックでした。
その事実
本当についこの間、それを改正する法律が施行されたということ
そしてそれを知らなかった私
どれほどの苦悩があったかは、私には想像すらできません
知ったからと言って、何かできることがあるわけでもありません
でも、知ったという事実は私の中で「生きて」います。
そんな苦悩にさらされながらも
その文化を途絶えさせてはいけないと、継承させたいと 名古屋までやってきて
そして手仕事の時間を一緒に過ごしている
本当に小さな一歩かもしれませんが
それは確実な一歩でした。
本当に楽しかったんです。
講師のなっつさんがおっしゃった
『アイヌの模様は 魔除けとおまじないなんです。ただ形を整えればよいということではなくて
思いを底に込めるのが大切なのですよ。だから無理やりやらなくても大丈夫なので
いつか、思いを込めて完成させてくださいね』
そして、魔よけの意味を込めて刺繍をするときに進む方向や 隙間を創らないように刺す順番
…隙間から”魔”が入ってくるから…という言葉が なんだか刺さった!(^^)!なるほど――――!
全部に意味があるからこういう模様なのね…とか
書ききれない興味深い話がいっぱい
思い 出会い 縁
本当に感謝です(#^.^#)
何より
楽しかったぁ
また、絶対会いたいです(●^o^●)
ちなみに…
1日目のウィルあいちの前にある名古屋市市政資料館は、今の朝ドラ『虎に翼』の撮影に使われた場所
最高裁判所のシーンで出てきます。
なんとなく…繋がってる?