おひなさま🎎

ビーンズ おひなさまが店内を華やかに彩っています。

3月3日過ぎても 弥生(3月)のうちは、このまま彩っていただこうかと思っています🎎

 

実は三人官女を出したのは、久しぶりなんです。

つい親王飾りだけにしてしまっていたのですが

今年は玄関に鎮座しております。

う、うつくしい…✨

今朝、あさのひかりに透けて見えるほどの雰囲気に見とれてしまいました。

 

昨日いらしたお客さまが

『このおひなさま レトロな雰囲気ですね』

とおっしゃられて、私としては???な感じだったのです。

娘が生まれた時に準備したものなので、27年ほど前のものなのですが

最近のひな人形のお顔の傾向が違うようで、そう感じられたとのことです。

 

そういえば、祖母が準備してくれた私のひな人形は

とても特別な美しいお人形で嬉しいという気持ちと

子ども心に、何か近寄りがたい一種の怖さがあったように思います。

 

特に三人官女の真ん中の方は、既婚の女性ということで

眉毛がなく 口も少し空いていてお歯黒が塗ってあるのが見えていました。

 

今、飾ってあるお人形はそれほど忠実に表現していませんが、眉毛はないですね。

伝統と格式とそれお受け継ぐ今の変化

まぁいろんなことがありますが、子どもの健やかな成長を思う気持ちには変わりはないですね。

 

第1 七年期の無意識の中に入り込んだ印象や思いは

大人になった私たちの”内”にも影響を与えます。

良し悪しを問うのではなく、事実として感情の基本となることにつながると思うのです。

 

自分の中で最善だと思う選択は、理由が付くものもあれば、

なんとなく…と理由なく選択することもあります。

それが無意識の意識につながっているのだと思うのです。

 

わたしが娘のために選んだひな人形は

髪型が“おすべらかし”ではなく“さげ髪”にしたのも

三人官女が優しいお顔をしているのも選んだのも

小さい時におひな様に向かった私の、一種の『畏敬の念』…

霊的なものに対する敬意と恐れの感情が影響したのだと思います。

 

夜に雛飾りを飾ってある部屋に入るのが何だか怖かった

幼子心に感じた霊的な世界との境界線はだれに教えてもらったものでも

いい聞かされたものでもなく、その場の雰囲気や

母や祖母たちがお雛様を扱う時にしている様子を見て『特別だ』と感じたものだったのでしょう。

 

そういった日常の中の些細なもので私たちは人生を創ってきたわけですが

今の私は三人官女を見て素直に

「うつくしい」

と感じることができるし、小さい頃に感じた霊的なものへの畏敬の念は

事実の裏に隠されている、思いやつながりまで感じとることができるように変化しています。

 

バイオグラフィワークをしていると、本当に日常の些細なことの中にある

気づきが私の固定観念を癒してくれているのだなぁと感じるのでした。

 

小さな時に怖かったお歯黒の三人官女の真ん中のお方の印象は

やはりまだ怖かったなぁと思うのですが、

母が語ってくれた

「おばあちゃんがすごくこだわって選んでくれたんだよ」

という言葉を素直にうれしく感じられるようになりました。

遠くに住んでいた祖母、戦後…それはそれは苦労して暮らしていた祖母が、

私のためにどれだけの労力でそのひな人形を選んで、私の実家まで届けてくれたか

それを考えると、涙が出てきます。

 

シュタイナーの哲学 バイオグラフィワーク

・・・すばらしい